
みなさん、バギオという都市をご存知ですか?
フィリピン北部に位置する「教育都市」と呼ばれるバギオは、実はフィリピン留学にはもってこいな街なんです。
フィリピン留学と言ったらセブ、というイメージを持たれている方が結構多いのではないでしょうか?
最近は治安も良くなりフィリピンに留学する日本人もだんだん増えてきていますが、その多くがセブ島留学と言われています。
そこで今回は、バギオが留学にオススメな理由と、セブ留学との特徴の違いについて紹介していきたいと思います。
そもそもバギオってどんなところ?
バギオは、フィリピンの首都マニラ北部に位置する標高1500mの高地にあります。
その歴史はアメリカ植民地時代にまでさかのぼり、マニラの気温に耐えかねたアメリカ人たちがバギオを避暑地として開発し始めたのが始まりです。
現在は大統領や政府関係者が夏期間(3〜5月)にバギオに滞在していることから、サマーキャピタル(夏の首都)と呼ばれています。
自然が多く、フィリピンの軽井沢と呼ばれている土地です。
フィリピン人達にとっても、憧れの観光地だと言われています。
バギオまでの交通手段
バギオまで行く方法としては、マニラにあるニノイ・アキノ国際空港からタクシーでバスターミナルに向かい、そこから高速バスに乗って約6〜7時間程度かかります。
金額はバスターミナルから大体450〜700ペソで行けます。
ちなみにバスの中は冷房が効きすぎていますので上着は忘れずに持っていきましょう。
乗り物酔いをしやすい人は、酔い止め薬も持参した方がいいでしょう。
また、もし留学先の学校に送迎サービスがあるようでしたら、マニラからバギオまで行くのに不安のある方はそちらを利用した方が安心安全だと思います。
バギオ市内の交通手段
バギオ市内の主な交通手段は、タクシーとジプニーと呼ばれる乗合バスです。
料金はタクシーは初乗り35ペソから、ジプニーは約8.5ペソ(約21円)です。
ジプニーは指定の停留所などがないため、自分の降りたいところで天井をたたくなど合図をして乗降します。
急に発進、停止する時もあるので、天井についている手すりに捕まっていた方が安全です。
ジプニーは天井がとても低いので、小学生くらいの子供でも少し頭を屈めなければいけません。
乗り降りする際には頭をぶつけないように気をつけましょう。
ちなみにジプニーはあまりにお金の額が500ペソや1000ペソなど大きすぎると、お釣りが返ってこないので乗る前に必ず大きいお金は細かくしておきましょう。
お金の渡し方は、乗客がたくさんいる場合は隣の人にお金を渡すとそのまま運転手までリレーで渡してくれます。
お釣りが返ってくる時も同様にリレーで返ってきます。
バギオ留学をオススメする理由
さて、少し前置きが長くなってしまいましたが、留学にバギオがオススメな理由をこれから紹介していきます。
バギオが留学先としてオススメなポイント1つ目は、治安の良さです。
実はバギオは、先ほど記述した通り大統領や政府関係者が滞在したり富裕層のフィリピン人が多い場所なので、街全体のモラルが保たれ、治安がとてもいいことで有名です。
街を女性1人で歩いていてもフィリピンの他地域より比較的安全です。
しかし、他の地域より安全だからといって、気を抜いてはいけません。
治安はいいと言ってもやはり外国は外国なので、日本と同じスタンスで行動せずに高級品などは身につけない、夜には出歩くのを控える、などの対策をすることは重要ですよ。
また、タクシーの運転手さんも、お釣りを1ペソ単位でしっかり返してくれます。
え?当たり前のことじゃないの?と思った方、実はフィリピンの他の地域では、そもそも運転手がお釣りを持っていなかったり、めんどくさがられたりチップとみなされてお釣りが返ってこないときが多いんですよ。
「タクシーはその土地の治安のメーター」と言われているだけあって、本当にバギオの運転手さんたちは正直で優しい人が多いです。
さらに、市民のほとんどの方が英語を話すことができるので、他の地域にありがちなお店やタクシーで英語が通じない!なんて事になることもないのです。
海外に慣れていない、留学が初めて、という初心者の方でも安心して生活することができると思います。
留学先周辺の治安は学校を選ぶ上でとても大事なポイントになりますよね。
2つ目は、講師の質が高く、スパルタ校が多いこと。
なぜバギオの語学学校の講師の質が高いかというと、バギオには教育都市と呼ばれるだけあって、フィリピンのトップ大学(フィリピン大学やセントルイス大学、バギオ大学など)や専門学校、語学学校などの教育機関が沢山ある場所なんです。
つまり、バギオには上記の有名大学を卒業した優秀な人材が多いため、バギオの講師の質は自然とアップしているんです。
また、一つ目のポイントでお話しましたように、市民のほとんどが流暢に英語を話せるため、街全体の英語の水準が高いことも理由の一つです。
そして、バギオの語学学校の多くがスパルタ(母国語禁止や平日外出禁止など)やセミスパルタ制を実施しています。
学校によっては、TOEICやIELTS対策コース、日本人生徒比率が低いところや、日本人スタッフがいるところもあるので、自分の目的、レベルにあった学校を選べば留学初心者の方でも安心して英語漬けの日々を送ることができます。
3つ目は、ズバリ気候です。
バギオは、フィリピンの中でも高地に位置しているため、南国にもかかわらず年間の平均最高気温が26℃を超えない避暑地なので、勉強するのに最適な気候です。
ちなみにセブ島の年間平均最高気温は28〜30℃ですので、バギオの快適さが伺えますね。
外に出たら猛暑、学校やお店に入ったらかなり冷房が効いていて身体を壊す、なんて事を心配せずに勉強に集中できる、とてもいい環境だと思います。
しかし現地に行く際には季節によっては(6月から10月は雨季)突然雨が降ってきたりするので、長袖や羽織ものを一つ持って行った方が気温の変化に柔軟に対応できるかと思います。
革製品なんかは、雨季シーズンには知らぬ間に白カビが生えていた、なんて事も起こりうるので、持っていかないのが賢明だと思います。
4つ目は、魅力的な観光地が沢山あること!
実はバギオには、世界遺産にも登録されている天国への階段と呼ばれるコルディエラの棚田(バナウェ)やバギオ大聖堂(Baguio Cathedral) 、ライトパークでの乗馬体験など、バギオ市内やその周辺には観光スポットが沢山あります。
特にビガンというところは、スペインの植民地時代に栄えたエリアで、スペイン、中国やラテンアメリカ系の建物が残っていてとても美しい街並みを見ることができます。
バギオからは少し離れ5時間ほど掛かりますが、休日に行ってみる価値はあると思います。
また、バギオは学生街であることから、お洒落なカフェやお店が多く立ち並び、フォトジェニックな場所が沢山あるのも魅力です。
ちょっと気分を変えて勉強したい、という時にはおしゃれなカフェに立ち寄って勉強するのもアリだと思います。
インスタ映えを狙いたい女子や写真が大好きな人にもオススメです。
平日はミッチリ英語漬けの毎日を送り、週末は上記の観光スポットに足を運んで気持ちをリセットするのはいかがでしょうか?
心と体がリセットすれば、モチベーションを高く保ったまま英語学習に力を注げると思います。
街に出て現地の人と会話を積極的にするのも、生きた英語が身につくチャンスです。
5つ目は、学生には嬉しい、物価が安い!
バギオはフィリピンの首都マニラやセブ島に比べて物価が安くて更に野菜が多いのが魅力的です。
筆者はセブに何度も渡航経験がありますが、まずレストランではほぼ野菜は食べられないです。
また、バギオはその気候を生かした南国では珍しいいちごの名産地なんです。
私がオススメするバギオシティーマーケットには、様々な種類の新鮮なお野菜や、イチゴを含めたフルーツ、更にはお洋服などをリーズナブルなお値段で買うことができます。
留学生活は野菜不足になりがちなので、とても助かりますよね。
他の地域と違い、バギオシティーマーケットでは屋内でなおかつ商品が綺麗に陳列されているので、発展途上国の露店やマーケットで食べ物を購入するのは少し衛生面で心配、、、という方も安心してお買い物できるのではないでしょうか。
何か買う予定のものがなくても、見ているだけで楽しめるので是非気分転換したい時などに行ってみてください。
じゃあ、セブ島留学と何が違うの?
上記の説明から、ひと通りバギオのことも理解していただけたかと思います。
じゃあ、バギオとフィリピン留学で有名なセブって結局のところどんな特徴があるんだろう?と思った方のために、セブ島留学とバギオ留学の特徴の違いを説明していきたいと思います。
学校の特徴について
セブ留学の特徴
・英語の勉強もやりながら、休日にはマリンアクティビティも楽しみたい方向け
バギオ留学の特徴
・暑さを気にせず英語漬けの日々を送りたいという方向け
・短期間で結果を出したい方向け
セブ島は、日本人にも知られている通りリゾート地ですので、アイランドホッピングなどのアクティビティも同時に楽しみたいという方々が留学しています。
セブの講師はフィリピンの中でも特に楽観的でラテン系な人たちが多いので、授業の雰囲気は楽しくというところが多くあります。
反対に、バギオでは英語学習に本気で取り組みたい、結果を出したいという方々が多いです。
バギオの学校の講師は真面目な人が多いので、授業自体も質のいい授業が多いのも特徴の一つですね。
ちなみに、バギオは他の地域に比べると日本人比率が少なく、また市民は流暢な英語を話すことができるので、生活して行く上で自然に英語を話す機会を増やしやすいところがメリットです。
また気候に関しては、雨季のセブは短時間のスコールが1日に何回か降る程度、バギオは2~3時間のまとまった雨が降ります。
バギオは山地ということもあって、朝方や夜には羽織がないと寒いくらいですので、雨が苦手な方、フィリピンらしい気候の中で勉強したい方はセブ、とにかく英語勉強に集中したい!という方はバギオがオススメです。
このように、学校や地域の特徴によって、生徒さんや講師、授業の雰囲気なども変わってくるので自分のイメージに合う学校選びが大事になってきます。
現に、バギオに留学した人の中には滞在を延長して更に勉強するという人も多くいます。
つまり、それだけもっともっと勉強したい!と考えている生徒さんが多いのがバギオ留学だと思います。
意識が高い生徒さんに囲まれてモチベーションを保ちたい!いい刺激を受けたい!という方には、バギオはとてもオススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事では、バギオの魅力、特徴とセブ留学との違いについてご紹介しました。
バギオの留学地としての魅力を理解していただけたでしょうか?
・英語に本気で取り組みたい方
・自然と治安の良い環境で留学をしたい方
・スパルタ式の学校に自分の身を置いて勉強したい方
にはバギオ、
・英語もアクティビティも楽しみたい
・フィリピンらしい雰囲気と街並みのところに滞在したい
という方にはセブがオススメです。
一口にフィリピン留学といっても、選択肢は自分のやりたいことによって変わってきますよね。
この記事が、これからフィリピン留学をする予定のみなさんにとって学校選択の際に参考にしていただけたら嬉しいです。