セブ島の綺麗なビーチの画像

今や日本からの語学留学の定番となったフィリピン・セブ島。

海外への留学生の数は年々減少傾向にありますが、フィリピンへの留学生徒数は毎年増えていて、2018年現在も多くの方が留学しています。

充実した留学メニューに別世界かと思う程暑い常夏の島まで日本から約5時間、LCCなどの格安航空券など訪れる人に優しい環境が整っています。

しかし留学したから勝手に英語が喋れるようになるのではなく、努力をしなければいけません。

今回の記事ではセブ島での語学留学を成功させるポイントをご紹介します。

セブ島留学のメリット

語学留学と聞くとアメリカやカナダを想像する方も多いかと思いますが、現在は東南アジア諸国が主な留学地となっています。

香港も留学場所として有名ですが、圧倒的に人気なのがフィリピンのセブ島です。

フィリピンは発展途上国ですが親日国という事もあり、日本人の影響を受けた施設が多数あります。

さらに物価も安く長期留学をしても費用を抑えやすくてお金を節約したい方にとっても嬉しいのです。

特にセブ島は大都市マニラに比べて人気が高く、セブ島で語学留学を行う様々なメリットがあります。

語学学校が多い

フィリピンの大都市メトロマニラやセブ島、バギオ、クラーク、イロイロなど日本人を受け入れている語学学校は非常に多くあります。

特にセブ島の中心地「セブシテ(Cebu City)ィ」は群を抜いて語学学校の数が多く、カリキュラムの充実度から寮の有無、門限など細かい条件から自分に合った学校が選べます。

日本からの留学を支援している留学エージェントと呼ばれるサポート会社もあり、経験豊富なスタッフが相談に乗ってくれるのでストレスなく学校を選ぶことが出来ます。

また、短期留学・長期留学といった人それぞれの留学プランに合わせて学校を見つけることも可能です。

学校によってはマンツーマン指導・グループディスカッションの両方を積極的に行っている学校もあるなど、語学留学に対する充実度が他の国に比べて非常に高いです。

自分の探していた学校がきっと見つかる、それがセブ島が人気の一番の理由です。

街中でも英語が通じる

フィリピンの公用語はフィリピン語となっていますが、英語を喋れる人が非常に多いです。

フィリピンは400年間スペインの植民地であった過去があって、その後はアメリカによって統治されていたことから英語が浸透しています。

その影響からフィリピンでは英語を小学生のうちから習い、第二言語が英語となっています。

さらにフィリピンのセブ島は言わずと知れた観光地で、日本以外の英語圏からも観光客が押し寄せます。

そのため英語を喋れる人が非常に多く、町へお買い物に出かけても英語を話す機会が多くなります。

日常的に使う英会話を街で学び、ビジネスレベルの中上級者レベルの英会話を語学学校で学ぶのです。

治安が良い

日本ほどではありませんが、フィリピンのセブ島の市内はフィリピン国内の中でも治安が安定しています。

知っている方も多いかと思いますが、フィリピンは2017年にイスラム国の過激派と戦闘がありましたが、観光地として人気のセブ島は観光客にとても親切です。

さらに親日国という事もあって日本人にも優しく、おおらかな人柄と表現される理由がわかります。

遅い時間に治安の悪い裏路地といった危険な場所へ行かなければ事件に巻き込まれる心配もなく、安全に語学留学を行えるというメリットが大きいです。

どうしても治安が心配という方は学校内に設けられている寮へ宿泊して学校から極力出ないという選択も出来ます。

セブ島留学を成功させるためには

留学生が楽しそうにしてる画像

では実際に留学を考えている人はどのような目標があるのでしょう。

TOEIC LRやTOEIC SW、TOEFL、Ieltsで点数アップを狙っている、自分のスキルを伸ばしたい、外国人とのコミュニケーションのために上達したいなど人それぞれの目標がありますよね。

現在は海外へ進出するグローバル企業が社員の英語力向上のために留学に申込み、社会人が参加しているケースも増えています。

まず始めにセブ島に限らず一定期間の留学をして帰ってきたら自動的に英語が話せるようになっているわけではありません。

留学をしたから英語が喋れるようになる保証もなく、成果は自分の努力次第です。

そのため留学をしてから常に英語の勉強漬けの毎日で、1ヶ月間の留学日程の場合、1日で3時間のマンツーマン指導、2時間のグループワークなど長時間のレッスンがあります。

他にも1週間ごとのカリキュラム、4週間で1区切りとなるカリキュラムなど様々なタイプがありますが、どれも平日は一日8時間程度勉強するものばかりです。

あまり知られていませんが中には義務予習がある学校もあり、8時間を超える勉強時間ということも。

リゾート地で観光も楽しみたいからセブ島にする!という気持ちが少しでもある方は海外留学に向いていません。

遊んでばかりいて英語が喋れないのに帰国するという体験談もあるように、一部の初めから遊ぶつもりがある方は高いお金を払って語学留学をせずにその資金をそのまま旅行に使った方がかなり有意義です。

次はセブ島での留学を成功させるためのポイントを見ていきましょう。

最低限の勉強は日本で終わらせる

セブ島に留学することは非常に良いことですが、英語の勉強は日本でも出来ます。

必ずしも海外でなければできないというものではなく、日本である程度の英語力をつけた方がより有意義な時間を過ごせます。

さらに最低限の知識がなければ現地のスタッフ・教師の言っていることが理解できずに失敗に終わってしまう事が多いです。

文法の説明や英会話時の表現などすべて英語で説明されるので英語の基礎知識がない初心者の方は全員苦労して、最終的には挫折コースを歩むことになります。

英単語の勉強をしたり、簡単な文法は日本で覚えていくようにしましょう。

また、勉強したい内容についても詳しく調べておくことでよりスムーズなレッスンとなります。

留学をしたからと満足するのではなく、自分でどうすれば英語力が向上するのか考えるのが大切です。

予習・復習を大切に

留学は限られた時間内で英語を勉強するとても過酷な時間です。

一日に6時間のレッスンを行ったとして、その前後には予習と復習を行わなければいけません。

はっきり申し上げるとリゾート地だからといって遊んでいる時間はないのです。

複数人と同時に授業を受けるときは英語力を伸ばす最大のチャンスですが、積極的に英語が喋れないと勿体ないです。

特に最初の2週間は現地での生活にも慣れなければならず、授業の流れも分からないので勉強にのみ集中しなければいけません。

誘惑に負けて遊んでいるとTOEICの点数アップも望めず、実りのない留学となってしまいます。

留学前と留学後でTOEICの点数に大きな変動がない場合は留学地で遊んできたと見なされてしまうので転職や就職の際にアピールすることも出来ません。

一時の感情に流されて遊んでしまうと自分の首を絞めてしまうことになりかねませんので、予習・復習をしっかりと行って授業で身につけたことを次の授業までに活かせるようにしましょう。

周りの雰囲気に流されない

留学をするとどうしても付き合いが生まれるのがクラスメートです。

日本人の多い学校へ留学すれば当然日本人と交流することも多くなり、週末に街へお出かけする遊ぶ友達が出来ます。

そういった交流を通して英語を上達させるのは良いことですが、しかし先ほどもご紹介したように予習・復習はとても大切です。

周りが勉強を一生懸命行う場合は問題がありませんが、遊びに行く人ばかりに囲まれてしまうと自分も遊んでしまう可能性が高くなります。

しっかりとした学校であれば義務予習と呼ばれる強制的に予習する時間がありますので自分は周りに流されやすいという人はそういったポイントも見てみると良いでしょう。

集中して勉強できる環境が整っている方が自分のためになるので、学校でしっかりと勉強できる環境が整っているのかしっかりと見ましょう。

義務予習について

義務予習を実施している厳しい学校は決められた時間・場所で自習しなければならず、義務予習を行わない人には罰則が科されるのが特徴です。

学習マニュアルに学習の進め方をまとめられていて、マニュアルに沿って行う必要があり、まるで仕事のような感覚になります。

自習を義務化することは聞こえは良いですが、実際に行っているととてもハードでついていけないという事があります。

やる気があっても義務予習がある学校を選ぶ際は良く考えて学校にオンラインで質問してから選ぶようにするのがオススメです。

毎日のレッスンを無駄にしない

当然のことですが、毎日のレッスンで得ることは大きいものです。

授業開始後に分からないことがあったら先生に直接質問をしたり、自分で調べるなど積極的に英語を学ぶ姿勢が大切です。

もちろん先生へ質問を行う際は英語で聞くことになるので、帰ってくる答えも英語です。

こういった先生とのやり取りも貴重な学習時間ですのでしっかりと質問が言えればより濃い時間を過ごせます。

当然のことのように感じますが、初めての留学で緊張していたり普段使い慣れていない英語を使う事への恥ずかしさ、慣れていない土地での生活、忙しい予習・復習に英語でしか行われない授業に萎縮してしまって実践出来ない人たちが多いのです。

日本語の参考書を持っていく

現地の学校で配られる教材は全て英語で書かれています。

分からないことを調べようと思って参考書や教材を開いても英語で書かれていて、意味が分からないという負のループに突入することも多いです。

そんな時にふと思うのが日本語で書かれている参考書があれば…という事ですが、当然フィリピンの書店には日本語で書かれている参考書はありません。

買いに行こうと思っても現地で入手が出来ませんので多少の荷物になっても日本から参考書は持っていくべきです。

辞書が重いという方は電子辞書を持参し、わからないことがあってもすぐに調べられる環境を自分で整えておきましょう。

飛行機で持っていくのが大変という方は現地の宿泊ホテル・寮に郵送で送るという手もあります。

留学前に終わらせておくこと

旅行準備中の画像

日本人がイメージする留学と実際の留学には大きな違いがあります。

日本の学校では日本語を喋れる先生が英語を教えていますよね。

しかし海外で行われている授業は全て英語です。

英語に対する知識を付けずに行くと授業の内容が全く理解できず、何の為にもならないという事が考えられます。

先ほどもお伝えしたように、留学前に英語の最低限の勉強を終わらせていることが大切です。

しかし最低限の勉強といってもあんまりイメージが湧かないと思います。

次は留学前に終わらせておく最低限の準備をご説明します。

授業で良く使われる英単語を覚える

英語での説明を理解するためにまず必要なのが英単語を覚えておくことです。

文法は次で良いので、まずは英単語を沢山覚えましょう。

しかし基本的な授業で使われる英語には名詞(Noun)や動詞(Verb)、現在形(Present Tense)といった英単語も含まれています。

そういった授業で使われる英単語も網羅しつつ、日常生活で使う英単語もしっかりと身に付けておく必要があります。

英文法の説明も英語で行われるため、ただでさえ分かりにくい英文法がさらに意味不明なものなってしまいます。

完璧に覚えるのが無理でも日本語で書かれている参考書を持って行ってそれを見たり、渡航前にノートにまとめておいて、それをチェックするなど自分で事前に準備をしておきましょう。

理想的なTOEICの点数

英語の勉強をする上で目標としている人が多いのがTOEICです。

履歴書に書くことも出来るので会社への英語力のアピールとしても使われていて、早い人では中学・高校の時からTOEICの試験を受けています。

最近は英語検定(英検)よりもTOEICの方が浸透してきていて、TOEICの点数はその人の英語力を測るのにわかりやすい目安となっています。

セブ島での海外留学に限らず留学をするのに最適なTOEICの点数は大体600点くらい取れる英語力をお持ちの方です。

特にReading Partは大切で、合計点の半分は取れる点数が一番理想的です。

このように中級者レベルの英語力を身に着けた上での留学をおすすめします。

日本で学べることは日本で

英語の勉強は海外でなければ出来ないというわけではありません。

日本の書店に行けば英語に関する書籍は山のように置かれていますので自分で購入して家で勉強すればある程度の英語力は身につきます。

フィリピンではワンランク上の英語を学ぶことを目的とし、初歩的な英語は日本で学習するようにしてください。

英語が全く喋れない、理解できないけど留学を考えているという方はまずはその考え方を見直して、留学用の英語から身に着けてみてはいかがでしょうか。

セブ島留学に向けての準備

女の子と語学学校の画像

基礎的な英語について準備を終えたら次は実際に留学の準備を行います。

セブ島には多くの語学学校がありますが、どこを選んでも同じというわけではありません。

さらにフィリピンは日本国外なので当然パスポートが必要になったり、航空券や住むところの確保などやることがたくさんあります。

フィリピン・セブ島への留学では何を準備すれば良いのか、多くの人が躓きやすいポイントをまとめてご紹介します。

学校選びのポイント

学校選びは非常に重要で、値段だけを見て決めてしまうのはとても勿体ないです。

短期留学・長期留学に関わらず学校の詳細な情報をしっかりと調べて候補の学校を比較し、自分の目的に合う学校を選びましょう。

学校について調べると一覧で紹介しているサイトが出てきますが、現地の学校に詳しくて学校への入学サポートを行っている「転職エージェント」を利用するのも一つの手です。

自分で学校を選ぶ場合は、

  • TOEIC・TOEFLのテストは学校で受けられるのか
  • ネイティブ講師は在籍しているのか
  • TESDA認定校かどうか
  • 一日のレッスン時間

これらを比較することをおすすめしています。

現地で英語を教える講師は英語が喋れるフィリピン人講師であることが多く、アメリカ・オーストラリア・イギリスといった英語圏の講師が滞在しているかどうか事前に把握しておきましょう。

ネイティブスピーカーが滞在している場合は料金が高いことが多いのでご注意ください。

中には無料で1週間程度の体験留学を行っている学校もありますので気になる学校が複数ある場合は利用してみるのもオススメです。

TESDA認定校とは?

TESDA認定校とは「The Technical Education and Skills Development Authority」の略称で、フィリピンの教育機関を指しています。

語学学校がこのTESDAに認定されるためにはカリキュラムの内容や法的遵守、学校設備などの検査をパスする必要があります。

TESDA認定校であるという事は一定の基準を満たしていますので、学校を選ぶ際の基準としてとても参考になります。

新設校はTESDAへの認定が義務付けられていますので、新しい学校であれば自然とTESDA認定校になっています。

住む場所の確保

次に実際に住む場所を確保しましょう。

フィリピンの物価は安いため、3万円も払えば贅沢なお部屋を借りられたり、ホテルへ宿泊しても費用面で負担になることは少ないです。

しかし独り暮らしをすると通学に時間がかかったり、家事や外食をしていると勉強に費やす時間が無くなってしまうというデメリットがあります。

そのため多くの方は学校が併設している寮を利用しています。

寮は食事も提供され、勉強に集中できる環境が整っているため留学をするのであれば寮を利用した方が良いです。

ですが、寮は常に空きがある状態ではなく、大体留学の3か月前に部屋を予約しないと満室で入れないという事があります。

食事に関しても日本人が経営している学校であればフィリピン料理と和食、韓国人が経営していたら韓国料理とフィリピン料理が基本となります。

入学する学校がどのような特色を持っているのか、食事や文化の違いについては大丈夫かなど寮を利用する際はそういった細かい部分まで見ましょう。

ホテル・アパート住まいをお考えの方は基本的に外食が基本となります。

セブシティにはイタリアンや和食、韓国料理といったレストランが充実していますので、食事に困ることはありません。

ビザの申請

渡航するのに欠かせないのがビザ関係です。

ビザについてはとてもややこしく、自分で申請しなければいけないの?と思う方が本当に多いです。

働かない方限定ですが、留学時は30日間滞在できる観光ビザを利用すれば大丈夫ですし、申請の必要もありません。

30日以上滞在する場合にビザを延長する際は学校側が申し込みを行ってくれますので延長料金を支払うだけで済みます。

就労もしたいという方は1年間の滞在期間が与えられ、就労も出来るワーキングホリデービザ(通称ワーホリ)が使えます。

学校ごとに受け入れているビザが違いますので海外留学を検討している方は行きたい学校の資料を請求したり大学や高校での説明会などで確認してください。

まとめ

いかがでしたか?

今回のページでは、セブ島での語学留学を成功させるポイントを紹介してきました。

東京・大阪からフィリピン行きの直行便も出ていてフィリピン留学は1週間の短期のものから数ヶ月間にわたって学ぶ長期留学の2種類があり、親子留学や個人での留学など様々な留学プランが用意されています。

費用や学校選び、宿泊場所を探すのに自分では自信がないという方は留学エージェントを利用するのもおすすめです。

現地での生活感はフィリピン在住の方が公開しているFacebookやTwitter、ブログでも雰囲気を知ることが出来ますので、セブシティの雰囲気を知りたいという方はそういったローカルな情報も見てみてください。

また、留学するにあたって最低限の英語力が必要とされますので必ず基礎知識を身に着けた上で留学するようにしましょう。

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