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年々経済も発展し、治安も良くなってきたフィリピン。

物価も安く、南国の国を満喫できる国で永住権を取得したいと考える方もどんどん増えています。

そんなフィリピンでの永住権の種類や取得条件などについて詳しくご紹介します。

フィリピンの永住ビザの種類

街並み フィリピン
フィリピンに移住するためには、ビザを取得しなければなりません。

フィリピンで取得できるビザの種類はいくつかありますが、外国人が永住権を取得できるビザは「クオーター・ビザ」と呼ばれる特別割当移住査証のみとなっています。

ただしクオーター・ビザの取得方法はとても複雑で、とても個人でできる手続きではないためリタイアメントビザを取得して長期滞在する人も多くいます。

それぞれのビザには取得条件などもあるので、それぞれの特徴などを理解しておきましょう。

特別永住退職者査証(SRRVリタイアメントビザ)

リタイア(退職者)という名前がついていますが、こちらは35歳から利用可能なビザで、滞在可能日数は無制限です。

取得条件

◎フィリピンの退職庁指定の銀行口座に定められた金額の定期預金をし、ビザを持っている間一切引き出さないこと。
◎フィリピン国内外の無犯罪証明書が提出できる。
◎申請している間はフィリピンに1ヶ月以上滞在できる。
◎医療検査で問題が無いこと。

種類 年齢

◎35~49歳で、20,000USドルの定期預金が必要な『SMILE』、預託金は投資転換不可。

◎35~49歳で50,000USドルの定期預金が必要な『CLASSIC』
◎50歳以上は20,000USドル、年金受給者は10,000USドルが必要。
 預託金は退職庁指定のコンドミニアム購入への転換が可能。
 ビザが発行してから30日後からの投資転換も可能。

◎療養や介護を必要とする人が対象の『ヒューマンタッチ』、 35歳以上で10,000USドルの定期預金が必要、預託金は投資転換不可。
 健康保険と年金受給といった医療保険に加入すること。

◎外国人就労許可証をとることでフィリピンでの就労可。
 毎年、年会費360ドルが必要 

結婚ビザ(13a・13b)

フィリピン人と結婚した時にもらえるビザです。滞在可能日数は無制限。

取得条件

◎フィリピン人と結婚してから申請できる。
◎最初の1年は結婚仮永住ビザ13a、その後再申請して正式な13bを取得できる。

 結婚ビザは申請時に必要書類の提出と弁護士の面接が行われます。
 定期預金は不要で、就労許可を申請すれば就労も可能。
 毎年、記載事項の確認が必要で手数料310ペソ(約700円)が必要。

特別割当移住査証(クオーター・ビザ)

各国、年間50人まで発給可能なビザで、滞在可能日数は無制限。

取得条件

 ◎フィリピン国内外の無犯罪証明書が提出できる。
 ◎フィリピンの自分名義の銀行口座に50,000USドル以上の残高証明書が提出できる。
 ◎医療検査で問題が無いこと。

取得条件が少なく取得後は就労も可能、毎年のコストも約700円と格段に安いが、永住権を取得するまでのプロセスが複雑かつ厳しいため個人での申請は困難を極めており、安心できる専門の業者に依頼しなければならないというのが実情です。

ただし、詐欺的な業者や申請途中でサポートを投げ出す業者なども暗躍している事実もあるため、業者を選ぶ際にはフィリピンの移民局・退職庁公認の業者であることや実績のある業者であるかをしっかり確認してから永住権取得を依頼する必要があります。

また、取得手続きには150万円前後が必要になる他、申請中に3回はフィリピンで1週間程度の滞在が必要になり、その間の飛行機代・宿泊費等も念頭に置いておかなければなりません。

クオーター・ビザ取得の際の注意点

詐欺 女性

前述したように、フィリピンの永住権であるクオーター・ビザを取得する際にサポートする業者の中には詐欺的な所や、はじめはきちんと対応してくれていてもフィリピン移民局との手続きが複雑で、やりとりも二転三転されてしまうという実情から途中で投げ出されてしまい、結局業者にお金を払ったのに永住権がとれなかったというケースもあります。

フィリピン永住権の取得業者を選ぶ際には
 ◎移民局や退職庁の公認であり、正式な公認証を表示しているか
 ◎業者の所在地が、フィリピン政府に登録された住所であるか
 ◎所在地証明が本当に公的な書類であるか
 ◎フィリピン事業者としてフィリピンの税務署に登録があり、納税している会社であるか

といった点に注意しておきましょう。

まとめ

フィリピン 町 都市

フィリピンの永住権は他の国に比べると取得費用や維持費が安い上、経済状況の条件等が緩く最も取得しやすい永住権といわれています。

その一方で年々取得が難しくなっているとも言われており、早い決断が必要ですがしっかりとした覚悟やフィリピンへの理解も深めておかなければなりません。

永住権を取得した場合の自分にとってのメリット・デメリットなどを徹底的に調べ、納得した上で夢の南国生活を実現させましょう!

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