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日本から飛行機で5時間ほどの場所に位置する南国のパラダイス、フィリピン。

最近ではドゥテルテ大統領が就任し少しずつ治安も安定してきており、老後の移住や投資、ビジネス開業、転職したという方にフィリピンはお勧めの国です。

フィリピンへの移住のデメリット、メリットを踏まえてフィリピンという国について詳しくご紹介していきたいと思います。

フィリピンという国とは

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フィリピンと言えば東南アジアの中でも、公用語が英語という珍しい国でもあります。

その為、短期留学先としても人気です。

さらには海外移住ランキングでも上位に入っている国でもあります。

日本に比べて物価も安く、さらにはフィリピン人の国民性はみな暖かく、親日家です。

しかしフィリピンという国に移住する際には沢山のメリット以外にデメリットも存在します。

その事については記事の後半でご紹介していきたいと思います。

現地民が語るフィリピン移住の生活

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私自身、フィリピンへ移住した経験があります。

移住したての数か月は、フィリピンの生活に慣れるまで大変時間が掛かりました。

しかし、一度慣れるとフィリピンを離れたくないという思いが次第に強くなりました。

勿論、フィリピンで生活する上で沢山辛い事もありました。

しかし、最終的にフィリピンは自分の居場所をくれた大切な場所だと、実感しました。

フィリピンで生活していく中、沢山の日本からの移住者と出会いました。

駐在員の方、フィリピンで老後を過ごす方、フィリピン人女性と結婚し家庭を持った方などなど・・。

大抵の方は幸せそうでしたが、中にはフィリピン移住を失敗した方もいらっしゃいました。 

では彼らは一体なぜ、フィリピンへの移住を失敗したのでしょうか?

1.フィリピン人女性と離婚し帰る場所が無くなった方

実際にこの方とは会っていないんですが、フェイスブックで話題になった方です。

日本大使館の近くにホームレス日本人が居る、誰か助けてあげてください。

という投稿から注目浴びた日本人男性でした。

彼は何十年か前にフィリピン人女性に家を追い出され、路上で生活をしているそうです。

何人もの方が日本に帰国する手助けを述べましたが、彼は日本には帰りたくない、只妻と子供に会いたいと断固拒否したそうです。

現在彼がどうなったかは分かりませんが、この様な事にもならない様に国際結婚のリスクを認識している事が必要です。

もしもの事があった場合、最悪な事態になる事もあるという事を頭の中に入れておきましょう。

2.フィリピン人女性に騙された方

私は昔、フィリピン人女性に騙された日本人男性の通訳のお仕事をした事があります。

彼はインターネットで知り合ったフィリピン人女性に恋に落ち、フィリピンまで彼女に会いに行きました。

その後、彼女の家族とも交友を交わし結婚までしたそうです。

しかしその後、彼女は他の男性との子供を持っており、男性とはお金目的だけで結婚したという。

その事実はフェイスブックで発覚したそうです。

彼の話をさらに詳しく聞いてみると、彼女といちゃつく事さえも拒否されていたり、キスなどもした事が無かったそうです。

そんな中、結婚の決断をしたのがまずかったと思います・・。

結論としては、インターネットでフィリピン人の彼女を作るのはリスクが高すぎます。

フィリピン人女性と付き合いたいのなら、実際に女性と会い、友達になってから彼女にする事が第一です。

3.老後の生活を求めて移住したが、医療費で破綻寸前の方。

フィリピンは物価が安く、メイドさんも安く雇えるので老後の生活はフィリピンがぴったりだと思っている方が多いでしょう。

しかし、突然重い病気になった場合には医療費が莫大に高くなるリスクを想定してる方は少ないです。

日本人=お金持ちというイメージがフィリピンではあるので、医療費が高額に請求させる可能性も。

また、病院のサービスもピンキリで日本レベルの病院へ入院となると、日本よりも倍の医療費になる事も多いので注意が必要です。

フィリピン移住にかかる費用

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フィリピンへ移住際にはある程度の金額が必要になってきます。

5万円あれば一家族養えるとも言われているフィリピンですが、実際移住する際にどのような費用を用意すればいいのか、ご紹介していきたいと思います。

最低限必要な費用

  ・VISA費用

  ・航空券費

  ・交通費

  ・住居の初期費用

  ・通信費の初期費用

  ・医療保険

  ・予防接種費用

  ・1ヶ月分の生活費

VISAの費用

就労ビザを入国後に取得する場合、29日間はビザなしで滞在できます。

それ以降は1ヶ月・2ヶ月ごとのツーリストビザの更新が必要になるのでVISAの費用を用意しましょう。大体

航空券代

ビザを取得せずにフィリピンへ入国する場合は、日本からフィリピンへの航空券以外にも別の国へ向かう航空券が必要になります。

しかし、ビザが取れた後は必要が無くなりますので、なるべく格安の物を購入しましょう。

交通費

フィリピンで公共交通機関を使うのは、お勧めできません。

最近では安全性が高い(ぼったくりなどない)Grab carがフィリピンで流行っているのでそちらをお勧めします。

料金は大体100ペソから500ペソです。

住居の初期費用

フィリピンでの賃貸はAdvance&Deposit代(家賃2ヶ月分)などが掛かります。

賃貸の相場はワンルームのマンションで大体凄く安いところなら15000ペソからです。

マカティエリアになると家賃は倍以上になります。

通信費の初期費用

フィリピンではプリペイド式が主流です。

SIMフリーの携帯電話は安いものだと1000―5000ペソ位です。

SIMカードは40ペソ程で、ロードという通信料金チャージし、電話、メール、モバイルデータ通信などが使えるようになります。

予防接種費用

フィリピンでは野犬が沢山いるので狂犬病予防接種が必須です。

その他の予防接種も日本にいる間に済ましておきましょう。

医療保険

フィリピンで移住する前に日本で入る海外旅行保険などに入る事をおすすめします。

会社が手配する場合もありますので、絶対にチェックしときましょう。

フィリピンではPhilhealth(フィルヘルス)という外国人が利用できる医療保険もあります。

お値段は4ヶ月払いで7000ペソからです。

1ヶ月分の生活費(食費、水道代、電気代、他)

1ヶ月の生活ができる程度の現金を用意しときましょう。

一人暮らしで一か月、大体5万円もあれば十分贅沢できます。

フィリピン移住に必要なビザ

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フィリピンのビザは全部で14種類あります。

まずは代表的な3つの就労可能なビザをご紹介していきたいと思います。

一般労働ビザPre-arranged Employee Visa

一般的に利用されている就労ビザです。

しかしこのビザ取得までに相当時間が掛かります。

最長で半年掛かる事も。

経済特区ビザPEZA

PEZA(Philippine Economic Zone Authority)という経済特区に登録されている企業の外国人従業員に交付されるビザです。

特別リタイアメントビザSpecial Resident Retiree’s Visa

リタイアメント用の特別永住権ビザです。

リタイアメントと聞くと65歳からしか取得できないと思われがちですが、35歳から取得可能です。

ビザ以外に必要なもの

国人就労許可書(Alien Employment Permit)

フィリピンで6ヶ月以上働く場合に申請が必要です。

就労ビザとは別途申請する必要があります。

外国人登録証(Alien Certificate of Registration)

フィリピンの入国管理局が発行する、60日以上滞在する外国人に対して義務付けられています。

身分証明書にもなるので、銀行口座の開設などにも使えます。

上記で述べたビザ以外にも、結婚ビザ、特別投資家ビザ、クオータービザなどがあります。

結婚用・永住移住査証ビザ

フィリピン人と結婚すると申請出来るビザです。

このビザには13Aと13Bの2種類あり、フィリピン人と離婚しなければフィリピンで永住も出来ます。

特別投資家ビザ

SIRVとも呼ばれています。

投資家向きの永住権のようなビザです。

年齢を問わず、75,000ドルを投資するとれるビザです。

就労することも可能です。

クオータービザ

毎年、50名に発給される永久権ビザです。

永住も労働も可能なフィリピンビザで最強のビザともいわれています。

しかし年々審査が厳しくなってきているので取得が難しいです。

ビザに関する注意

ビザのルールは頻繁に変わるので、必ず最新の情報を大使館などのページから取得するようにしましょう。

フィリピンでの仕事

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最近では日系の企業が多くフィリピンに進出し、沢山の日本人向けの求人を多く見かけます。

地方では日系の工場などの求人や、観光業などの求人があります。

ちなみに現地採用の給料の相場は25000から50000ペソ以上で、マネージメントや能力に応じて100000ペソから200000ペソ以上の求人もあります。

フィリピンでの平均給与(月額)は12000ペソからです。

仕事を探す日本人向けの相場に合ったお仕事を選びましょう。

主な日本人向けの仕事がこちら:

  ・通訳

  ・カスタマーサービス

  ・日系企業

  ・日本語教師

  ・ダイビングインストラクター

  ・医療サポート

  ・会計事務処理

  ・日系レストラン

  ・ツアーガイド

移住のメリット

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では、フィリピンへの移住を通して、どの様なメリットがあるがご紹介していきたいと思います。

必然的に英語が話せるようになる

フィリピンの公用語は英語でもあるので、コミュニケーションを取るのに必然的に英語を覚えなければなりません。

一度、現地に行けば生活している為に必死に勉強しないといけないので、絶対に英語を覚える事になります。

一生ものの家族や友達が出来る

フィリピン人はとても優しく、情が厚い人が多いです。

一度仲良くなると家族の様に接し、一生素晴らしい関係を築くことになります。

新しい文化に触れられる

フィリピンの文化に触れ新しいことを学び、新しい世界が広がります。

視野が広がる

日本では絶対に出来ない経験が出来るので視野が広がり、移住をする中で人として成長できます。

さらに、日本の文化の良さなどを再認識できる経験にもなります。

日本食レストランや食品店があちこちにある

フィリピンでは現在日本食ブームでもあります。

とんかつやラーメンお寿司までも、日本のクオリティのものが食べれます。

日本から近い

フィリピンは日本から4時間から5時間ほどで行ける場所なので、もし何かあった場合直ぐに日本へ帰れます。

フィリピン人はみんな親日家

大学の授業では日本語の授業もあるほどフィリピンは親日家です。

日本人というだけで人気者になれます。

移住のデメリット

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とにかく慣れるまでが大変

暑い気候や食べ物をはじめ、不便な生活に最初は慣れるまで凄く大変です。

たまにはストレスが溜まることがあるかもしれまれんが、段々慣れてくるはずです。

地域によっては治安が悪い

ドゥテルテ大統領が就任後フィリピンの治安はより良くなりましたが、未だに治安が悪い所は多いです。

日本人はお金持ちというイメージがあるので、真夜中を一人で外を出歩くことはなるべくやめましょう。

不便な事が多い

フィリピンは何かと不便な事が多いです。

利便性という言葉は無い位です。

ATMでお金を降ろすだけでも長い列に並ばないといけない、スーパーに行くだけでも何十人もの列が並んでいるなど、皆仕事をするのが本当に遅いです。

渋滞が酷すぎる

フィリピンの車のローンが緩い所為か、最近だと誰でも車が持てる様になり渋滞は年々酷くなっています。

さらにジープニーやバスの数も異様に多いので、特にEDSAの渋滞にはまると地獄を味わえます。

当たり前な事が出来ない事への葛藤

日本では数分で出来る事が数時間も掛かる事が多いです。

そんな時は、しょうがないと思うしかないです。

人によっては料理に口が合わない

フィリピンのお米は日本のお米と違ってかなり固いです。

日本のお米を買うとなると倍以上の値段な事もあります。

大体のフィリピン料理は脂っこく、口に合わない人にとっては苦痛になるかもしれません。

そんな場合は近くにある日本人レストランに行きましょう。

自然災害が多い(場所によっては)

フィリピンの雨季は6月から10月と4ヶ月も長いです。

その間沢山の台風がフィリピンを直撃する事が多々あります。

また下水道もゴミで詰まっている場所が多く、雨が降るだけで洪水になる場合もあります。

フィリピンに移住するならおすすめの都市

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マニラ

仕事の見つけやすさではマニラが一番です。

日本人向けの食品店やレストランが沢山有ります。

その他に日系の幼稚園や学校も多く存在し、移住しやすい条件が揃っています。

ただ、渋滞が特に酷いのがマニラなので注意しましょう。

マカティ

マカティには高級住宅街が多く治安もそんなに悪くないです。

その他に日系企業が集中しているため日本人が多く住んでいます。

その為リトルトーキョーという日本街も位置しており、フィリピンにいながらも日本を感じられます。

ただし、他の都市に比べて物価は外国人向けになっており結構高いです。

セブ

マニラに次いで有名な都市、セブ。

フィリピン英語留学と言えばセブですよね。

その為日本人も多く、日系語学学校アシスタントの求人も多くみられます。

その他にはセブはビーチが近く観光業が盛んで、リゾートホテルでの求人や、インストラクターの求人が多くみられます。

まとめ

以上、フィリピンの移住についていかがでしたか?

結論をまとめると・・

  ・フィリピンは移住しやすい国

  ・移住に失敗しないためにリスクとデメリットを要チェック

  ・フィリピンでは簡単に永住権が取れる

  ・フィリピンでも日本人向けの求人は沢山ある

移住しやすい条件が揃っているフィリピンですが、デメリットやリスクも勿論あります。

老後に移住する人、会社の都合で移住をする人、留学する人など、それぞれの理由でフィリピンへの移住を決意する方がいらっしゃると思いますが、移住する目的に合わせてのメリットやデメリットを確認し、移住の失敗の無い様、準備満タンでフィリピンへ移住しましょう。

一度移住してみると、その経験は人生で大切な経験・思い出となり、絶対に無駄にはなりません。

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