
フィリピンは近年注目されている国で、経済がどんどん発達していっています。そしてフィリピンで働く日本人も多くみられるようになりました。そこで今回フィリピンの経済面に焦点をあてて書いていきます!
平均年収や、経済状況、日本人が働くとどのくらいお給料がもらえるのかなどなど気になることを書いていきます!
フィリピンで働きたいなと思っている方はぜひ参考にして下さいね。
フィリピンの平均年収
ではまずはフィリピンの平均年収について見ていきましょう!
国家統計局国際労働機関によるとフィリピンのの平均年収は約23万ペソ、日本円にすると約48万円です。
ちなみにフィリピンは、GDPで世界43位になっていますが今後2050年には、世界経済で14位までになると考えられていて、今後ますます発展する国と言われています。
また、日本はアルバイトやパートは時給制が基本ですが、フィリピンは日給制が多いのは知っていますか?さらに日本よりも働く時間が長く10時間~12時間は働かなくてはならないそうです。
フィリピンの最低賃金
フィリピンの最低賃金はどの世になっているのでしょうか?実は日本では都道府県別に最低賃金が決められていますが、フィリピンでは地域ごとに最低賃金が決められています。
◎マニラ
日給475ペソ(日本円にすると約1,045円)
◎セブ島
日給366ペソ(日本円にすると約810円)
◎ブラカン
日給400ペソ(日本円にすると約880円)
◎マカティ・BGC
日給512ペソ(日本円にすると約1,433円)
以上が最低賃金になっています。まず日本でもそうですが、この最低賃金をクリアしないと労働者は集まりません!これより下の賃金の職場は人手不足になっているところもあります。
ですが、賃金がこれより安くて労働者が集まる職場があります!その理由には賃金以外に条件がついているということ!
その条件とは・・・
・朝、昼、夜の1食~3食の食事付き
・住む場所を用意してくれる
といった生活面をサポートしてくれる条件付きの場合人が多く集まります!雇用するほうからすると、食事や住居を提供するほうが安い場合があり、さらに働くほうからすると、食事代や住居費の節約や、食事を用意する手間が省けるというメリットがあります!
フィリピンの職業別月収
では職業別の月収はどのようになっているのでしょうか?ここでは職業別の月収を見ていきましょう!
職業 | 月収(給与) |
---|---|
教授 | 30,000円 |
教師 | 23,000円 |
ポストマン | 9,000円 |
フライトアテンダント | 20,000円 |
ホテルのフロント | 8,000円 |
カーペンター | 8,400円 |
鉱山労働者 | 6,300円 |
車メカニック | 9,800円 |
看護師 | 9,800円 |
以上が職業ベルの平均年収となっています。見てわかる通り教育関係に従事している方の年収が高くなっていることがわかります。
あくまでもこの表で表したのは平均ですが、英語教師になると最大月収が5万円というところもありました。ちなみに、大学の初任給の平均は月2万円となっています。
日本人が就職した場合の月収
実は日本人がフィリピンで就職すると「日本語が話せる」ということから、早く仕事に就くことができ、場合によっては日本よりも給料がいい仕事をもらえることも。
これはフィリピン人の何倍もいい条件なんだそう。
ちなみに日本人がフィリピンで働いたときの平均月収は
「83,800ペソ(日本円にすると約175,000円)で、フィリピンの方よりもかなり多くもらえることがわかるかと思います。
さらに!このほかに労働時間は残業なしでピッタリ8時間で帰宅でき、住宅補助付き、社用車送迎付きなどかなり好条件で働いています!また住むところは高級マンションというようなところの方もいました!
そうです日本人がフィリピンで働くということは、「高所得者」になるということです!
フィリピンは、物価が安いので贅沢な暮らしが出来てしまいます!
フィリピンの経済状況
ではフィリピン国の経済状況を見ていきましょう。ここでは3つのポイントに絞って取り上げてみました!
①意外に税金が高い
フィリピンは日本よりも消費税が高いのは知っていますか?2017年で12%なので日本よりも4%も高いことがわかります。そのため、フィリピンの低所得者にとっては大きな負担となっていて、経済格差が問題視されています(これは後ほど詳しく書いていきます。)
さらに日本人にはあまりなじみのない「Withholding Tax Expanded」いう学校を運営するための税金も存在しています。
フィリピンの税金は職員の裁量に任されていることが多く、税が変動することがしばしば・・・。そのため自分の税金をしっかり確認することが大切です!
②個人消費のGDPが高い
フィリピンは個人消費のGDPが高いとことでも有名で、月2回の給料日があるにもかかわらず、給料日前にはお金が使い切ってしまう方がたくさんいます!
ちなみに個人消費のGDPは8割というデータがあり、日本人は6割、アメリカで7割なのでかなり大きいということがわかります。
③物価が安い
フィリピンは日本よりも物価が安いということは誰もが知っていることだと思います。どのくらい安いかというと、日本の3分の1とも言われています。
高級レストランで1,500円~と日本ではありえない価格で食事ができ、ローカルレストランでは約100円~300円とかなりリーズナブルに食事が食べられます!
さらに
・ミネラルウォーターは46円
・ビールは69円
・スターバックスコーヒーは1杯230
・シャンプー153円
・石鹸68円
・Tシャツ230円
・などなど日本では考えられないほど物価が安いので年収が低くても生活出来てしまうんです!
そしてもう1つ注目してほしいのが「交通費」。現地の方がよく利用するジプニーは16円、バスは28円、タクシーは92円とかなり安い菌が宇なのがわかります!
ですがジプニーや安く利用出来る交通手段は、日本人=お金を持っていると思われ窃盗や、盗難が多いというデメリットも。
そのためフィリピンへ旅行に行く際は、タクシーで移動するのがおすすめです!
フィリピンの経済格差
フィリピンで今問題になっているのが、経済格差=「貧富の差」が激しいということ。現地に行けばわかりますが、フィリピンの高所得者の暮らしは大富豪と呼べるくらい住む場所、車、食べ物が贅沢そのものです。
しかし、貧困層になると本当に生活が厳しく、家はバラックという小さな小屋でしかも屋根が付いていればましと言われるほど。さらにストリートチルドレンがいて路上で生活し、文字もかけない、読めないと教育が行き届いていないのはもちろんのこと、毎日食べることが出来ていないという状況なのです。
実はフィリピンは、日本とは違い高校までが義務教育になっているので授業料は国が負担してくれますが、学校へ通うための制服や文房具、交通費などが揃えられない、食べ物をいつ口に入れられるかわからない状況で子供にお金をかけられない・・というのが現状なのです。
そのため、貧困層の子供たちは小さいことから働きに出て、街に出てはゴミをあさってお金になるものを探したりと家族の暮らしを支えているのです。
フィリピンの給与の支払いのタイミング
フィリピンは日給制がほとんどだと書きましたね。そのため給与の支払いのタイミングも日本とは違います!
フィリピンでは
「月に2回」
給料の支払いがあります。これは法律で定められているので基本的には月2回の支払いですが、やは全員がではなく、希望によっては週1で払ったり、日払いのこともあります。
しかし、日本人を雇う余裕がある大きな会社や、フィリピン内で大手の会社では法律を遵守した月2回のところが多いです。
フィリピンの給与の支払い方法
現在日本ではお給料はほとんどが、銀行振込になっていて決められた日にちになると自分の名前の口座に給与が入っているという仕組みになっています。ではフィリピンではどのようになっているのでしょうか?
実はフィリピンでは給与はほとんどが「現金で手渡し」になります。フィリピンでは銀行口座を持っていない人のほうが圧倒的に多く、まだまだ銀行振込みというものが復旧していません!
しかし、マニラのマカティや、BGCといった都心部になると銀行振込で行っている企業もちらほらいるとか。しかし圧倒的に現金手渡しのほうが多いというのが現状です。
フィリピンのアルバイト
フィリピンで留学すると決めたとき、現地で少しでも生活費の足しにしたい場合「アルバイト」を考える方も多いのではないのでしょうか?
留学するには学生ビザを取得してフィリピンで留学をすることになりますが、実はフィリピンでは学生ビザでは・・
「アルバイトが出来ません!」
カナダやアメリカでは学生ビザでも一定の条件を満たすことが出来れば働けますが、フィリピンではアルバイトをするためには就労ビザが必要になります!
就労ビザがないのにアルバイトをすると、日本に強制送還・・・なんてことに。
フィリピンでアルバイトをする場合は、就労ビザが必要ということは覚えておいたほうがいいでしょう。
まとめ
今回はフィリピンの経済面について書いてきました。最後はまとめを書いておきます!
・フィリピンの平均年収は48万円
・フィリピンでは教育関係の職に就いている人ほど給料が高い
・日本人が働くと必然的にフィリピンでは「高所得者」になり、待遇も大きい
・フィリピンの給料支給は月2回
・フィリピンは個人の消費が多い国
・経済格差が大きく問題視されている
・物価が安く生活がしやすい
・フィリピンでアルバイトをする場合には必ず就労ビザが必要
以上がまとめとなります!
フィリピンは富裕層は本当に贅沢すぎるほどの暮らしを送っていますが、貧困層になると毎日の食事もままならず、学校には通えないなんてことも。
ぜひこの記事を読んで少しでもフィリピンの経済のことについて興味を持ってくれたらうれしい限りです。