フィリピン国旗

場所が変わればそこに住む人の基本的な考え方や「常識」も変わってきます。

今回は実際に日本からフィリピンに移住して10年間住んだ筆者が知った、フィリピンでのあり得ない常識や習慣についてご紹介していきたいと思います。

フィリピンのあり得ない常識(家族編・交友関係編)

フィリピン家族

家族や人間関係でのフィリピンの常識を紹介します。

大家族で住んでいる

フィリピン人は家族思いという事で有名ですよね。

助け合いの精神を守っているフィリピンでは、一つの家に大勢の親戚で住んでいる事が多いです。

一家族に大体一人は誰かに養ってもらっているTambay(タンバイ)ニートが居る率が多いです。

お金の貸し借りは当たり前

フィリピンで保険に入っている人はとても少ないです。

もしもの事があった場合に真っ先に頼るのは、お金を持っている家族や友達です。

実際お金を貸しても全額帰ってくる確率は少ないです・・。

お金を持っている人がお金を払う

フィリピンでは食事に行った際、一番お金を持っている人がお会計を済ますことが多いです。

そういう文化なので、あまりお金を持っていると思われないようにしましょう。

フィリピンのあり得ない常識(生活編)

生活の部分でのフィリピンの常識を見てみましょう。

フィリピンタイム

フィリピンに来て驚くことの一つがみんなが時間にルーズな事です。

1時に待ち合わせしようと言っても来るのは2時だったりと日本ではあり得ません。

便利なトライシクル

トライシクル

フィリピンではあちらこちらにトライシクルのターミナルがあります。

トライシクルとはバイクに座席が付けられた乗り物の事です。

システムはタクシーの様で、目的地を言って降りる前にお金を払います。

モールのエントランスにガードマン

フィリピンのモールやスーパーなどに行くと女性と男性のガードマンがエントランスで待ち構えています。

銃を持っていないか鞄や体をチェックされます。

トイレには便座が付いてない

フィリピントイレ
フィリピンでは一般的にトイレに便座が付いていません。

どうやって用を足すのかというと、便器の上にのってトイレをするそうです・・。

BGCなどの治安が良く外国人が沢山いる場所などは、トイレに便座が付いている事が多いです。

野外で大音量カラオケ

フィリピン人が大好きな事の一つにカラオケがあります。

フィリピンではビデオケと呼ばれ、テレビとカラオケ機器が合体された物がイベントが有る度に出現します。

ビデオケは家のガレージなどに設置され大音量で皆さん歌います。

フィリピンのあり得ない常識(食事編)

食事に関してのフィリピンの常識を紹介します。

食べる前にお祈りをする

日本での頂きますの様に、フィリピンでは食事をする前にお祈りをする事が当たり前です。

お祈りは人によって違い、イベントなどでご飯を食べる前にはお祈りが5分以上ある事もあります。

食べた後に片づけないのがマナー

皆が全員食べ終わってからお皿を片づけるのがマナーだそうで、フィリピンでご飯を食べ終わった際に自分のお皿を片づけてはいけないそうです。

ファストフードにはご飯のセット

食べる事が大好きなフィリピン人のために、フィリピンのマクドナルドにはスパゲッティーのメニューがあります。

その他にはフライドチキンとライスのセットもあります。

フィリピンのクリスマス

フィリピン クリスマス
フィリピンでは殆どの方がキリスト教なので、クリスマスはキリストが誕生した日という事もあり盛大に祝います。

クリスマスのカウントダウンは100日から始まり、ハロウィン後の11月からフィリピン中でイルミネーションやクリスマスツリーがデコレーションされます。

クリスマスには殆どの店舗が休業し、家族との時間を楽しみます。

クリスマスイブには豪華な料理が食卓に並び、家族とプレゼント交換をするのが一般的です。

フィリピンでクリスマスを過ごす際注意したいのが、犯罪率がクリスマスに近づくにつれてどんどん高くなってきます。

何としてでも家族と一緒にキリストの誕生を盛大に祝いたいという思いから、犯罪に走る貧困層が増えるためです。

11月頃に外を出歩く際は、一段と注意しましょう。

その他にはクリスマスシーズンに外国に手稼ぎしている人が、フィリピンにいる家族に送金する事が多い為に、銀行やATMには長蛇の列が出来ます。

ATM内の金額は直ぐに無くなり、お金がすぐに下せないというトラブルが発生しやすいのでご注意を。

フィリピンの誕生日

食べる事が大好きなフィリピン人は、誕生日パーティーを行う際何十人分もの料理を用意します。

誕生日の人が親戚や友達をもてなす事が当たり前で、お家でパーティーをしたりレストランで大人数でご飯に行く事が一般的です。

フィリピンでは誕生日の際にプレゼントをもらう事よりも、知り合いや親戚におごってよって言われることが多いです・・・

フィリピンのハロウィン

10月31日はフィリピンにとってのお盆になります。お盆には祖先の霊が家族の元に帰るとされ、一般的にフィリピンではお盆をお墓で過ごす事が多いです。

お墓に蝋燭を点し、テントを張り、ご飯を持ち寄り親戚たちと亡くなった家族との思い出についてお話したります。

お盆の時期には悪魔や悪い霊が活発になるとも言われ、悪霊に襲われない様に霊やお化けに仮装したのが、フィリピンでのハロウィン仮装の始まりだと言われています。

フィリピンの年末年始

フィリピン年始

盛大に祝ったクリスマスの後に、すぐにやってくる年末年始。

イベントが大好きなフィリピンでは新年も盛大に祝います。

食卓には豪華な料理や丸いフルーツが並び(縁起がいいとされている)12時になると各家庭が用意した花火に火を付けます。

花火以外にも車のクラクションや、紙で作ったラッパの様なもので大きな音を皆で一斉に出します。

何故大きな音を出すかというと、大きな音を出す事で、家の中に住み着いた悪い霊などが家から出ていく、と信じられているからです。

日本の静かな新年と真逆ですね。

この時期には手稼ぎに行った人や海外に住んでいる親戚が一斉にフィリピンに集まるので、渋滞もさらに酷くなってきます。

年末年始のパーティーは誰もがウェルカムなもので、たまに知らない人がお家で食事してるなんて事もあります。笑

フィリピンでしてはいけない事

特に気を付けたいフィリピンでしてはいけない事。

そちらをみてみましょう。

浮気

宗教の教えが根付いているフィリピンでは浮気は絶対にタブーです。

結婚後、不倫などをすると逮捕されることもあるので、ご注意ください!

無宗教と言う

上記でも述べたように、フィリピンでは宗教の教えを大切にしています。

日本では宗教について無関心で、フィリピンに行ってあなたの宗教は何なのか聞かれた場合、「無宗教」と言うのはお勧めしません。

神を信じていない人=悪魔を信じている人という偏見などもあり、敵視される可能性があるからです。

夜道を一人で歩く

ドゥテルテ大統領が就任し治安は少し良くなりましたが、日本人=お金持ちというイメージがある為に強盗に狙われやすいです。

特に夜道を一人で出歩くのは極力止めておきましょう。

一人で運転

フィリピンで運転するのは大変危険な行為です。

交通ルールを守ってない人が沢山おり、罰金を違法に徴収するために、違反者を待ち構えている交通整理員などが沢山います。

出来るだけタクシーやドライバーさんを雇って車に乗りましょう。

物乞いにお金を渡す

マニラ内などを車で走っていると、子供達が車の窓を叩きながら物乞いされる事が多いです。

子供以外にも老人や、障害者の方が物乞いしている事もあります。

心痛む光景ですが、彼らにお金を挙げる事はお勧めしません。

何故なら渡したお金を、覚せい剤や薬、タバコなどに使う人がほとんどなのです。

フィリピンでは物乞いに遭遇した場合は、お金以外に食べ物や飲み物、または衣服などを渡すべきです。

人前で人を怒る

フィリピン人のほとんどの人がプライドが高いです。そんな彼らを人前で叱ると、プライドを傷つけられたと思うため、交友関係が悪化する可能性があります。

部下がフィリピン人の場合、プライベートの場で指導しましょう。

まとめ

フィリピンの常識・習慣についていかがだったでしょうか?日本ではあり得ない事ばっかりでしたね。まとめると・・・

  • フィリピンではカルチャーショックをする要素が沢山ある
  • フィリピンではおごる事が多くなるかも
  • ハロウィーンは日本のお盆の様な物
  • フィリピンの宗教やカルチャーをリスペクトしましょう

皆様にこの記事がお役に立てれば幸いです。

ご紹介した以外にも、沢山のフィリピンならではの常識や習慣がありますが、タブーなどに注意して安全に、フィリピンでの南国ライフを楽しみましょう!

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