フィリピンで一番の大都市マニラを構成する地区の一つマラテ(malate)は意外と知っている人が少ない場所です。

多くの方はショッピングモールや高級ホテルが密集している地区に宿泊しますが、マラテには摩訶不思議な空間が広がっています。

街を歩けばストリートチルドレンが物乞いをしたり、ドラッグを売り歩く人、フィリピーナを連れて歩く中年男性など世界の裏側を覗いてるような気分に。

そんなマラテにも観光名所がたくさんあって一度訪れればマラテの魅力にハマること間違いなし!

今回の記事では、フィリピン・マラテ地区について紹介します。

フィリピン・マラテ地区について

マラテ地区
出典 : https://www.tripadvisor.com/LocationPhotoDirectLink-g298573-d556731-i41270564-Malate_District-Manila_Metro_Manila_Luzon.html

フィリピンの首都マニラは6つの地区から構成されていて、その一つが今回ご紹介するマラテです。

正式にはマラテ・エルミタ地区と呼ばれていて、フィリピンで最初の繁華街として栄えた歴史を持っています。

現在のマラテ・エルミタ地区はフィリピン国内で活躍しているローカル企業の本社が多数あり、マカティやフォートグローバルシティに劣らないビジネスエリアになっています。

しかし一本裏路地に入れば貧困が広がる問題を抱えていて、周辺には風俗屋さんも多く存在しています。

旧繁華街としての魅力を持ち、ほかの観光地にはない不思議な雰囲気を楽しめます。

近年は再開発が進められていて、建物の立て直しや住居用コンドミニアムなどが建設されています。

マラテ・エルミタ地区はマニラ湾を一望できる場所にありますので、絶景を求めて人気が急上昇中です。

マラテ地区の治安

マラテ地区の夜
出典 : http://www.pepper.ph/hours-malate-mama-san/

マラテ地区はお世辞にも治安が良いとは言えません。

スリやひったくり、ドラッグの売買から睡眠薬を盛って眠らせて荷物を奪う催眠強盗まで多種多様な犯罪が日常的に行われています。

一時期は殺人事件も起こっていて、初めて訪れる日本人が1人で踏み込んでいい領域ではありませんでした。

2018年現在は治安の問題が解決されつつありますが、それでも発展途上国ならではの貧困問題が目につきます。

ストリートチルドレンが物乞いをしていたり、お菓子や偽ブランド品の押し売りをしているのを見ると何とも言えない気持ちになります。

貧困層が多く暮らしている地区なので街へ足を踏み入れる際はそういった街であるということを理解してからにしましょう。

風俗店にはご注意を!

夜のお店
出典 : https://www.rockysunico.com/2014/10/01911-next-chapter-in-o-bar-story.html

フィリピンと言えば若いフィリピーナとお酒が楽しめるKTVやGO-GO-BAR(ゴーゴーバー)などですが、マラテのそういった風俗店には注意してください。

フィリピンパブでぼったくられたり、店内でも普通に睡眠強盗に遭うことが多いです。

遊び慣れている人と一緒でも気を緩めずに用心しなければ事件に巻き込まれてしまうのです。

また、仲良くなった女の子からあの手この手で嘘か本当か分からないことを言われ、貧困を全面にアピールして支援を持ちかけてきます。

日本人は優しくて貧しい事情を知ると放っておけないという性格なので、フィリピーナからしたらいいカモです。

女の子と遊ぶ際は必ず一定の距離間を大切にして、決して同情してはいけません。

ディナータイム前には街を出る

飲食店
出典 : http://www.pepper.ph/hours-malate-mama-san/

夜遊びをしたいのであれば何も治安が悪いマラテ地区にこだわる必要はありません。

大都市マニラには数多くの夜遊びスポットがあって、自分の宿泊しているホテルから近い場所や人気の場所を見つけてそちらへ遊びに行くのが一番です。

不慣れな土地でも検索してみればお店が一覧で出てきますし、住所さえわかれば地図を見ながら辿り着く事も出来ます。

お昼から夕方にかけては凶悪な事件も起こる確率がかなり少ないので、マラテにある観光名所を巡るのであればなるべく早い時間の方が良いです。

街を離れる時間も決めておくのが良いですが、目安としてはディナータイム前に街を出るのがおすすめです。

夕食は街の外にあるレストランで食べるなど決めておけば安全で楽しいマラテ観光が楽しめますよ。

身を守る努力をすれば楽しい旅行に!

マッチョ
出典 : https://www.cebu-properties.net/german-tourist-tells-filipinos-to-discover-philippines/

マラテ・エルミタ地区を旅行する際は上記のことに気を付けていれば安全で楽しい旅行になります。

市内にはお得なサービス付きの激安マッサージ店や美味しいフィリピン料理のお店などがあることで知られています。

危険だから近づないのではなく、危険性を知った上で身を守る努力をしてその地域の魅力を発見していきましょう。

街を散策して自分だけのお気に入りのお店を見つけるなど、旅の楽しみを満喫してみてください。

フィリピン・マラテの観光スポット

マラテには風俗店しかないと思われがちですが、実はたくさんの観光スポットがあります。

フィリピンらしい街の雰囲気と旧繁華街として賑わっていた歴史を同時に楽しむには最高の場所です。

子どもも喜ぶ観光スポットからインスタ映え抜群のスポットまで幅広くありますので中でもおすすめな場所をご紹介していきます!

Manila Zoo(マニラ動物園)

動物園
出典 : https://www.rappler.com/nation/14337-star-elephant-courts-controversy-in-manila-zoo

子どもが喜ぶ場所と言えば動物園!

マニラに唯一ある動物園はマラテ地区にあるこの「Manila Zoo(マニラ動物園)」だけです。

少し前までは世界最高齢のカバがいましたが65歳でこの世を去ってしまいました。

動物園の周りは木々で囲まれていて、ジャングルで暮らす動物たちの生活を垣間見ることが出来ます。

人気の高いトラ・ライオンからシマウマやゾウといった動物園で定番の動物たちがお出迎えしてくれます。

施設は建設から時間が経っていることもあってとても古い印象を受けますが、休日になるとフィリピン人家族で賑わっています。

他にも哺乳類と触れ合えるコーナーや爬虫類館などもそろっています。

園内にはこじんまりとした食堂もありますので、避暑がてらに軽食を楽しむのもおすすめですよ。

ところどころに日本のキャラクターの頭を植木鉢にしたものや個性が強すぎる置物がありますので、それらも探してみてください。

名称 Manila Zoo(マニラ動物園)
所在地 Adriatico St, Malate, Manila, 1004 Metro Manila, フィリピン(Google map

Manila Ocean Park(マニラオーシャンパーク)

水族館
出典 : https://www.pinterest.jp/pin/133208101457724408/

Manila Ocean Park(マニラオーシャンパーク)フィリピン初の水族館で、様々な体験型のイベントを用意しています。

ペンギンのエサやり体験、ダイビング体験といった日本ではなかなか楽しめないイベントが盛りだくさんです。

小さなお子様だけでなく大人も楽しめること間違いなしの水族館はマニラ湾に面しているので海に沈む夕日を楽しむことも出来ます。

オープン当初は完全に完成しておらず、2018年現在はたくさんの施設がオープンしてマラテ地区では一番の賑わいを見せているスポットです。

一番の見どころは半円形上に作られたガラス張りの海底トンネルで、頭上や目線の高さを泳ぐお魚を楽しむことが出来ます。

中には大きなエイや迫力満点のサメも回遊していますので、ついつい見入ってしまいます。

海の中に潜っているかのような写真を撮ってSNSに投稿してみましょう。

その他イベントや実施している体験型アトラクションについては水族館の公式サイトからご確認ください。

名称 Manila Ocean Park(マニラオーシャンパーク)
所在地 666 Behind Quirino Grandstand, Ermita, Manila, 1000 Metro Manila, フィリピン(Google map
公式サイト http://www.manilaoceanpark.com/

Malate Catholic Church(マラテ教会)

教会
出典 : https://www.juan-ted.com/2013/05/malate-catholic-church-our-lady-of.html?view=mosaic&m=1

16世紀に建てられたバロック様式の教会で、聖母マリア像を象徴としています。

マラテ地区のランドマークになっていて、ここを訪れなければマラテに来たとは言えない程有名なスポットです。

歴史ある教会で何回も再建を繰り返して、現在もなお存在し続けているその圧倒的な存在感は遠くから見ても感じられます。

18世紀の後半にはイギリス軍が上陸した際にマニラ攻略の拠点に使われていたり、太平洋戦争時には日本人の収容所として使われていました。

入場料は無料で誰でも入れますので、ぜひとも訪れてみてください。

また、周囲にはホームレスがたむろしていますのでなるべく日の出ている時間に訪れるのをおすすめしています。

名称 Malate Catholic Church(マラテ教会)
所在地 2000 M. H. Del Pilar St, Malate, Manila, 1004 Metro Manila, フィリピン(Google map

Metropolitan Museum of Manila(マニラ都立博物館)

博物館
出典 : https://www.metmuseum.ph/eventsactivities.php

マニラ都立博物館はフィリピンの主要な美術館の一つで、1976年にオープンしました。

現代美術を中心に取り扱っていて、植民地時代のヒスパニック芸術、歴史的な金と陶器のコレクション、フィリピン人の文化的・芸術的遺産を展示しています。

館内は改装されていて、歴史を感じさせない新しさと美術館らしい清潔さが目立っています。

この美術館を巡るツアーもあるほどで、マラテでは人気の観光地となっています。

但し金と陶器の展示場は平日しかオープンしておらず、土曜日は現代美術のみ、日曜日は休館日となっていますのでご注意ください。

16時30分には閉館しますし館内にはレストランがありませんので美術館を訪問する際はお昼過ぎがおすすめです。

その他詳細な展示内容・イベント内容に関しては利用前に公式サイトをご覧ください。

名称 Metropolitan Museum of Manila(マニラ都立博物館)
所在地 BSP Complex, Roxas Blvd, Malate, Manila, Metro Manila, フィリピン(Google map
公式サイト http://www.metmuseum.ph/

まとめ

いかがでしたか?

今回のページでは、フィリピン・マラテ地区について紹介してきました。

フィリピンはLCCの格安航空会社を利用して行けるので、非常にリーズナブルで楽しい旅行が楽しめると人気です。

航空券代を節約して現地のホテルをグレードアップしたり、観光名所を巡るのも良いですが、マテラのようなローカルな場所にも足を踏み入れてみてください。

意外と知られていない観光名所があって、子どもが喜ぶ水族館・動物園、歴史を感じられる教会、現代美術を楽しむ美術館など豊富にそろっています。

日本人があまり訪れないマラテの独特な雰囲気をぜひ五感で感じてみてください。

関連記事